診療内容 | ||||
内科(プライマリ・ケア) | 生活習慣病 ( 高血圧症・糖尿病・高脂血症・痛風・メタボリックシンドローム ) | |||
アレルギー検査 | ワクチン接種 | 特定健診 | ||
ピロリ菌検査 | リウマチ・膠原病(火曜日14:00―17:00のみ診療可能) |
プライマリ・ケア
プライマリ・ケアは簡単に言うと「身近にあって、何でも相談にのってくれる総合的な医療」のことです(日本プライマリ・ケア連合学会)。具体的には風邪症状、発熱、腹痛、頭痛等の急な症状に対する初期診療や生活習慣病等の慢性疾患の管理、治療、各種予防接種、健康診断に関する相談等幅広く行います。
また、今は気になる症状がないけれど、健康診断、人間ドックの結果などで気になることや検査結果の見方がわからないなど、相談したいと思った時にはぜひ当院へお越しください。 |
生活習慣病
生活習慣病とは、生活習慣が原因で発症する病気です。自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行していることが多く、症状が出る頃には脳や心臓、血管などにダメージが起こっている場合がほとんどです。命にかかわる病気を引き起こすこともありますので、健康診断などで数値に異常があった場合には、早めにご相談ください。
生活習慣の改善に向けた食事や運動など様々な角度からアドバイスさせていただきます。
代表的な症状
・血圧が高い・立ちくらみがする・コレステロール値や中性脂肪値が高い・喉が乾く・血糖値が高い・動悸がする・体がだるい・肥満傾向
高血圧症
血圧とは、心臓から動脈(血管)へと血液が送られる際に血管壁に加わる圧力のことです。
血圧が基準とされる数値よりも慢性的に高いと判定されると高血圧症と診断されます。
具体的には収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上、
もしくは拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg以上となります。
血圧の高い状態が続くと、血管壁が圧力によるダメージを受けます。するとこの壁が厚くなったり、硬くなったりする動脈硬化の原因になり、狭心症や心筋梗塞、脳卒中、腎臓病などを引き起こしやすくなります。
高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活(塩分の摂り過ぎ)や嗜好品(たばこ・酒)の摂取過多、運動不足や精神的ストレスなどの環境的要因が重なることによって引き起こされると考えられています。
まずは家庭血圧の測定と生活習慣の改善を図り、必要に応じて薬物治療を行っていきます。
当院では、生活習慣の改善をはじめ、患者さんと一緒に高血圧治療に取り組んでいます。
糖尿病
空腹時血糖値が126mg/dl以上、もしくは食後血糖値が200mg/dl以上の場合、糖尿病の疑いがあります。
血液中のブドウ糖は、インスリンの働きによって細胞に取り込まれ、エネルギーになったり、脂肪やグリコーゲンに変化し肝臓や筋肉に蓄えられます。
糖尿病とは、何らかの理由でブドウ糖が細胞にうまく取り込めなくなり、血液中にとどまった状態をいいます。
血液中のブドウ糖が過剰になることを高血糖といい、高血糖が続くと全身の血管に大きな負担をかけることとなり、動脈硬化の進行、心筋梗塞、脳梗塞、失明や、腎臓の機能が低下して人工透析が必要になるなど、深刻な事態に陥ることもあります。
糖尿病は自覚症状がないために、知らないうちに進行し、合併症が現れてから気づく場合も多々ありますので、健診は特に重要となります。
高脂血症
LDLコレステロール(悪玉)140mg/dl以上、HDLコレステロール(善玉)40mg/dl未満、中性脂肪150mg/dl以上のうち、どれか1つでも当てはまれば脂質異常症の可能性があります。
脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎたり、少なすぎたりする場合に起こる病気です。
以前は高脂血症と呼ばれ、脂質が高い場合のみ問題になっていましたが、脂質が低すぎる場合も注意が必要になり、脂質異常症と呼ばれるようになりました。
放置すると、動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などを引き起こす原因になります。
食生活や、喫煙、飲酒、運動不足などの環境的要因が重なって引き起こされると考えられていますので、生活習慣の改善が必要となります。
痛風
血液中の尿酸が多くなりすぎている状態を指し、尿酸が過多になると、針状の尿酸塩の結晶が体のあちこちに溜まって、痛み(痛風)を引き起こします
体の細胞は新陳代謝によって新しく作り変えられ、細胞の核から尿酸の元となるプリン体という物質が生成されます。尿酸値上昇の原因となるプリン体を多く含む飲食物を好む人は、尿酸値が高くなり高尿酸血症になる可能性が高くなります。
レバー類、干し椎茸、魚介類、えび、かつお、イワシや、ビールなどのアルコール類はプリン体が多く含まれているので、食べる量に気をつける必要があります。
メタボリックシンドローム(肥満)
内臓脂肪型肥満(へその高さの腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上)があり、高血圧、高血糖、脂質異常症のうちの2つ以上が重なっている状態をメタボリックシンドロームと言います。
肥満、特に内臓まわりの脂肪が多い方や、おなかがぽっこり出ている内臓脂肪型肥満の方は、血圧、血糖、脂質値などの異常をきたしやすく、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病になりやすいことがわかっています。
メタボリックシンドロームの患者さんは、血圧、血糖、脂質などの値がそれほど異常でなくても、それらが重なることで動脈硬化が進展しやすくなり、心筋梗塞や脳血管障害などの心血管事故の危険率を高くすることが知られています。
アレルギー検査
アレルギー検査は血液採取によって行われますが、検査は「MAST36」「MAST48mix」「VIEW39」という3種類があります。
それぞれ決められた項目のアレルゲンを調べることができ、疑われるアレルゲンによって検査の種類を選択します。
※金属アレルギーの検査は行っておりません。
アレルギーの症状
アレルギーの症状の出方は個人差がありますが、鼻水やくしゃみ、咳、喉の痛みなどが挙げられます。
倦怠感を伴うこともあるため風邪の症状と勘違いされることもありますが、アレルギー性の症状では鼻水が水っぽかったり、くしゃみが何度も起こったりするなどの風邪とは異なる特徴があります。
また、目のかゆみや充血、皮膚のかゆみ、蕁麻疹といった症状が現れる人もいるでしょう。
食べ物によるアレルギーの場合、アレルゲンとなる食べ物を摂取することでアナフィラキシーショックと呼ばれる呼吸困難などの症状を起こす危険性もあります。
アレルギー症状は全身のあらゆる部分に現れる可能性があり、症状の重症度は体質や体調によっても異なります。
アレルギー検査の費用について
アレルギー検査は、アレルギー症状を伴う場合に保険が適用されます。
下記は3割負担の方のアレルギー検査の費用となります。
別途、診察料(初診料: 約900円程度・再診料:約400円程度)などがかかりますので、あくまでも目安とお考えください。
・アレルギー検査(VIEW 39):4700円程度
・春の花粉症(スギ、ヒノキ、イネ科)のアレルギー検査:1800円程度
ワクチン接種
当院では風疹、肺炎球菌、帯状疱疹、インフルエンザ、B型肝炎のワクチン接種を行っております。
また、風疹、帯状疱疹、B型肝炎は抗体検査も行っています。
ワクチン接種の費用について
肺炎球菌:11,000円
帯状疱疹(シングリックス):22,000円
インフルエンザ:4,000円
B型肝炎:5,660円
MRワクチン:11,000円
接種をご希望される場合、事前に予約の電話をお願い致します。
特定健診
当院では特定健診を行っております。血液検査などの基本的な項目を検査します。生活習慣病等を早期発見することができます。対象者及び詳しい内容は下記URLをご参照ください。
https://www.city.ushiku.lg.jp/page/page006559.html
ピロリ菌検査
最近、食欲がなくなった、空腹時や食後にお腹が痛くなる、胸やけ・吐き気・胃もたれを感じるようになった。こんな症状にはご注意ください。ピロリ菌が原因かもしれません。
ヘリコバクター・ピロリ菌(以下、ピロリ菌)は、子供の時に胃の中に感染し、胃、十二指腸潰瘍の原因だけなく、胃がん発生の最大要因と言われています。胃がんのリスクは国立がんセンターの報告でピロリ菌感染者は非感染者の5.1倍という報告があります。
日本人では50歳代以上で70%がピロリ菌に感染しているといわれています。
検査方法
■内視鏡を使う方法:鏡検法、培養法、ウレアーゼ試験 (胃カメラをご希望の場合は、牛久愛和総合病院での検査をご紹介いたします) ■内視鏡を使わない方法 抗体検査(血液、尿)、尿素呼気テスト(UBTテスト)、便中抗原測定 保険適応としては、胃カメラで、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍がある場合にピロリ菌感染を調べる検査が認められています。 内視鏡検査を受けずに、ピロリ菌だけを検査したい場合は、自費になります。 当院では、抗体検査・尿素呼気テスト(UBT)を行っております。 尿素呼気テストは朝ごはんを食べずにご来院いただき、吐く息(呼気)をバッグに集める検査です。 ピロリ菌と反応する薬を飲む前と後で2回呼気を集めるという簡単な検査です。 |
除菌について
当院では、ピロリ菌感染が確認された方には、ピロリ菌除菌をおすすめしています。
除菌する方法はとしては、2種類の抗生物質と1種類の制酸剤の計3種類の薬剤を7日間服用することで、約80%の方が除菌に成功するといわれています。
ただ、胸やけの強い方などは除菌後に副作用が残るケースもあり、個別に診察をしたうえで、対応しています。
リウマチ・膠原病(火曜日14:00―17:00のみ診療可能)
関節リウマチの症状は、朝起きてからしばらく続く節々のこわばりが特徴で、動かしているうちに落ち着くこともあります。
その意味で、朝の身支度や朝食の準備などは、初期症状の気づくきっかけになるかもしれません。
関節リウマチは女性に多く、左右対称になりやすいことが知られています。しかし、なかには左手の小指だけ、右膝だけ、というように「単関節型」と呼ばれる症状を訴える人もあります。
例えば、「スキーでストックを使うときに右肘が痛む」と訴えたスポーツ好きの若い男性が、血液検査で関節リウマチと判明したケースもあります。また、リウマチが心配で受診した結果、「他の病気だった」ということもあります。
「関節リウマチかも?」「膠原病も心配?」「あちこち痛いけど、どこに相談したら良いかわからない」など、症状が気になる場合には早めにリウマチ・膠原病の専門医 田内医師にご相談ください。
こんな方に受診をお勧めします
・パジャマのボタンがかけにくい・ドアノブが回しにくい・家のカギが開けにくい・靴ひもやリボンが結びにくい・ペットボトルが開けづらい ・ハサミが使いづらい・洗髪がしにくい・ホチキスが使いづらい・リモコンが押しにくい・おはしが上手に使えない・洗濯物が干しにくい・歩きづらい・朝食を作るとき、動作に違和感を感じる・包丁やフライパンを持つと手首が痛い 等々