小児アレルギー外来は以下の疾患でお困りのお子さんを対象としています。アレルギー疾患でお困りの際には気軽にご相談ください。
食物アレルギー
血液検査、皮膚テストに加え、正確な食物アレルギーの診断、安全に摂取できる量の決定を目的とした食物経口負荷試験を実施しています。食物経口負荷試験では、アレルギーを疑っている食物を実際にお子さんに病院で摂取してもらい、症状を認めるか確認します。乳児期発症の食物アレルギーは多くの場合、就学前に治ることが知られています。一旦食物アレルギーと診断されても、一定期間が経過した後に治っているか確認するためにも食物経口負荷試験を実施しています。
以下の特殊型の食物アレルギーの診療も行っています。
・消化管アレルギー
離乳食開始後に原因食物(卵黄、小麦、大豆など)の摂取から1-4時間後に嘔吐症状を認めることが特徴です。
・口腔アレルギー症候群(花粉・食物アレルギー症候群)
花粉症と関連して果物、野菜などによる口腔内症状を認めることが特徴です。
・食物依存性運動誘発アナフィラキシー
学童期以降に小麦、甲殻類、果物などを摂取後に運動して症状を認めることが特徴です。
アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎
アレルギー性鼻炎、結膜炎に対しては出ている症状を抑える対症療法と根本的な症状の改善を期待して実施する治療があります。
<対症療法>
・抗ヒスタミン薬の内服、点眼
・ステロイド点鼻薬の噴霧
・重症スギ花粉症に対する生物学的製剤の使用(対象年齢:12歳以上)
<治療>
・舌下免疫療法(対象年齢:5歳以上)
舌下免疫療法はスギ花粉症、ダニ(ハウスダスト)を原因とした症状に実施可能です。
その他のアレルギー疾患
上記の疾患以外にも気管支喘息、慢性咳嗽、アトピー性皮膚炎、じんま疹、動物アレルギーなどの診療も実施しています。