各診療科からのお知らせ
2025年4月より当院整形外科は新体制となり、新たなスタートを切ることとなりました。
これまで長年にわたり地域の皆様の健康を支えてきた経験を礎に、新たに筑波大学より医師を迎えた診療体制としました。
新体制では、以下のような取り組みを推進し、地域の皆様の様々なニーズにお応えできるよう努めてまいります。
- ・ 専門性の高い医療の提供: 関節外科、脊椎外科をはじめ、各分野の専門医が連携し、高度な医療を提供いたします。
・ 患者様中心の医療: 患者様一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた、きめ細やかな医療を提供いたします。
・ 地域連携の強化: 地域医療機関との連携を密にし、患者様の状態に応じたスムーズな連携体制を構築いたします。
私たちは、地域の皆様が安心して暮らせるよう、整形外科医療を通じて貢献していくことを使命としております。
今後とも、皆様の健康な生活をサポートするため、全力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
診療内容・特色
一般整形外科疾患をはじめ、脊椎、股関節、膝関節、足部を専門とした外来を設け、より専門的な診療を行っております。逆に、肩関節・手指・腫瘍を専門とする医師は不在であり、そのような患者さんは他院に紹介させていただく場合もあります。
- 膝関節外来
膝関節の痛みや機能障害でお悩みの患者様に対し、専門的な診断と治療を提供します。
- 1. 変形性膝関節症
- 加齢や負担の蓄積により、膝関節の軟骨がすり減り、痛みや変形が生じる 疾患です。初期には、鎮痛薬や関節内ヒアルロン酸注射などの保存的治療を行い、疼痛の緩和と機能改善を目指します。
これらの治療で十分な効果が得られない場合や、日常生活に支障をきたすほどの痛みがある場合には、手術療法も選択肢となります。
- 人工膝関節全置換術(TKA: Total Knee Arthroplasty): 膝関節全体を人工の関節に置き換える手術です。
- 高位脛骨骨切り術(HTO: High Tibial Osteotomy): 脛骨の一部を楔状に切除・開大しO脚変形を矯正することで、膝の内側にかかる負担を軽減する手術です。
- 患者様の年齢、活動レベル、骨の状態などを考慮し、最適な手術方法をご提案します。
- 2. スポーツ外傷
- スポーツによる急な外力や繰り返しの負荷により、膝関節の靭帯、半月板、軟骨などが損傷することがあります。
- 前十字靭帯損傷: ジャンプや急な方向転換などの際に起こりやすい靭帯損傷です。不安定感や痛みが生じます。
- 半月板損傷: スポーツ中のひねり動作や、日常生活での些細な動作でも起こりうる軟骨損傷です。ロッキング(膝が動かなくなる)や痛みが生じます。
- 軟骨損傷: 膝関節の表面を覆う軟骨が損傷することで、痛みや可動域制限が生じます。
- 関節鏡下靭帯再建術: 関節鏡を用いて、損傷した靭帯を患者様自身の腱を用いて再建する手術です。
- 関節鏡下半月板縫合術: 関節鏡を用いて、断裂した半月板を縫い合わせます。
- 関節鏡下軟骨修復術: 関節鏡を用いて、損傷した軟骨を修復する手術(骨髄刺激法、自家骨軟骨移植術など)を行います。
これらのスポーツ外傷に対しては、状態に応じて以下の手術療法を行います。
- 3. リハビリテーション
- 手術後の機能回復には、適切なリハビリテーションが不可欠です。当院では、理学療法士が患者様一人ひとりの状態に合わせたリハビリテーションプログラムを作成し、術後外来リハビリテーションを継続して行います。早期の日常生活復帰、スポーツ復帰を目指し、しっかりとサポートさせていただきます。
(文責 整形外科 新井規仁)
- 脊椎外来
- 頚椎から腰椎・骨盤まで、狭窄症やヘルニアなどの変性疾患、骨折(背骨・骨盤)、化膿性脊椎炎などに対応します。
脊椎疾患に対する低侵襲治療として1. 高齢者の骨脆弱性椎体骨折に対する経皮的椎体形成術(BKP)、2. 腰椎椎間板ヘルニアに対する椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)を行っています。
- 1. 高齢者の骨脆弱性椎体骨折に対する経皮的椎体形成術(BKP)について
- 骨粗鬆症による背骨の骨折(骨脆弱性椎体骨折)」に対する「経皮的椎体形成術:Balloon kyphoplasty (BKP)」は、背骨の骨折部分に医療用のセメントを注入して、骨を内側から固める方法です。皮膚を大きく切らず左右5mmほどの傷で行えるため、体への負担が少なく、手術後すぐに痛みが軽くなる方も多くいらっしゃいます。
「寝返りもつらい」「立ち上がるのが痛い」など、骨折による強い痛みにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。患者さんの状態に合わせて、最適な治療方法をご提案いたします。

- 2. 腰椎椎間板ヘルニアに対する椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)について
- ヘルニコアは、椎間板に薬剤を注射して、飛び出したヘルニアを縮小させる新しい治療法です。体にやさしく、短時間で終わるのが特徴で、手術に抵抗のある方や、長引く腰の痛み・足のしびれに悩む方におすすめです。傷跡が残らず、日帰りでの治療も可能です。「手術・入院せずに治したい」「なるべく早く痛みから解放されたい」など、患者さん一人ひとりに合わせて、最適な治療をご案内いたします。まずはお気軽にご相談ください。
※本治療は適応が限られておりますのでヘルニアのタイプや症状により、他の治療方法をお勧めする場合がございます。


(文責 整形外科 蒲田久典)
整形外科で手術を受けられる患者さんへ
日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究について
医師紹介
常勤医
- 新井 規仁

- ■役職:部長
- ■出身大学:筑波大学(2010年卒)
- ■得意分野:膝関節・スポーツ整形
- ■所属学会:日本整形外科学会、日本膝関節学会、日本スポーツ整形外科学会、日本人工関節学会
- ■指導医・専門医等:医学博士、日本整形外科学会専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター
- ■メッセージ:膝関節を専門としています。お困りの症状があれば御相談ください。
- 蒲田 久典

- ■役職:医長
- ■出身大学:筑波大学医学群医学類(2013年卒)
- ■得意分野:脊椎外科・スポーツ整形・脊椎感染症
- ■所属学会:日本整形外科学会、日本骨・関節感染症学会、日本脊椎脊髄病学会、日本スポーツ整形外科学会
- ■指導医・専門医等:医学博士、日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本脊椎脊髄病学会専門医・指導医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、Balloon Kyphoplasty Trainer(テイジン)
- ■メッセージ:専門は脊椎外科、特に高齢者の背骨の骨折に対する低侵襲脊椎手術です。
- 栗田 拓実
- ■出身大学:愛媛大学
- ■得意分野:整形外科一般
- ■所属学会:日本整形外科学会
- ■メッセージ:地域の皆様のためになるように尽力いたします。よろしくお願いします。
- 青木 涼子
- ■出身大学:佐賀大学医学部医学科
- ■得意分野:整形外科一般
- ■所属学会:日本整形外科学会
- ■メッセージ:初めての職場で緊張していますが一生懸命頑張ります。よろしくお願いします。
非常勤医
- 梅原 新英

- ■出身大学:弘前大学(昭和58年卒)
- ■得意分野:股関節外科
- ■所属学会:日本人工関節学会、日本整形外科学会、東日本整形災害外科学会評議員、日本股関節学会、日本リハビリテーション医学会
- ■指導医・専門医等:日本整形外科学会専門医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医
- 原田 繁
- ■出身大学:筑波大学(昭和55年卒)
- 小方 陽介
- ■出身大学:筑波大学(平成27年卒)
- 谷口 浩人
- ■出身大学:山梨医科大学(平成9年卒)
- 寺嶋 祥
- ■出身大学:筑波大学(平成29年卒)
- 柳澤 洋平
- 吉沢 知宏
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