ドクターカーは医師や看護師を乗せて患者のもとへ駆けつける緊急走行が可能な車両で、牛久愛和総合病院では5月9日から運用が始まります。
ドクターカーは、消防の救急隊からの要請を受けて救急車と合流し、医師と看護師などが救急車に乗り移って車内で治療を行いながら患者を受け入れる病院へ向かいます。
車内には、人工呼吸器や傷口を縫い合わせる針などの医療器具のほか、麻酔や鎮静剤などの薬剤も備えられていて、交通事故や災害などで重症者が発生し、迅速な治療が必要な場合の出動を想定しています。
また、けが人が多数発生した場合などには、ドクターカーの車内での治療も可能です。
出動する地域は、稲敷広域消防本部が管轄する牛久市や龍ケ崎市、阿見町、利根町、美浦村、稲敷市などの7つの市町村で、毎週月曜日から水曜日までの週3回、午前9時から午後4時半まで対応します。
25日には、記念式典が開かれ瀬下院長は「地域の病院の協力を得て実現できた。より多くの患者さんを救えるよう取り組みたい。」と話しており、また、救急医療科の佐藤部長は、「病院に搬送する前に医療が提供できることにより、救命率の向上につながると考えている。地域全体で救急医療を支えていきたい。」と話していました。