当院では2021年9月、新世代320列CT装置「Aquilion ONE」(キャノンメディカルシステムズ株式会社)を導入いたしました。

320列CT装置の特徴

これまでの64列検出器CT装置は、1回転の撮影範囲が3～4cmと限られており、寝台を移動させながららせん状に撮影するためある程度の時間を必要としていました。
今回導入したCT装置は、検出器が従来の5倍「320列」に増加したことにより1回転で16cmの撮影が可能となり、頭部や心臓であれば1回転で瞬時に撮影することが可能です。とくに心臓の検査は、高速撮影により最短1心拍での撮影が可能となり安全、安心に検査を受けていただけます。

最新のAI技術による被曝量の低減

CT装置の画質はX線量と密接な関係にあり、高画質を得るには患者さんの被曝が不可欠となり被曝を抑えれば画質が劣化するという関係にあります。「AiCE」は、最新の人工知能（AI）技術の１つであるディープラーニングを用いることで、低画質な画像を即座に高画質に変えることが可能な最新の技術です。導入したCT装置にはこの技術が搭載されており、患者さんの被曝量を飛躍的に低減することが可能となりました。