理事長挨拶

介護老人保健施設 春秋園のご紹介

理事長 種子田 吉郎

 当会は30年余の間、牛久愛和総合病院において救急医療を中心に一般医療を展開し、健康増進施設、人工透析センター、総合健診センターなどの医療サービスを通じて地域中核的病院として地域に貢献することを使命に運営して参りました。

 また、近年においては、高齢社会へのニーズを踏まえ、慢性期の患者様に対応した療養型病床群の整備や通所リハビリテーション・訪問看護・訪問介護などの介護サービスにも力を入れて参りました。

 「介護老人保健施設 春秋園」は”和”=”家庭”をモチーフにしており外観は豪農の家屋建築を基に地域の風景とマッチした意匠を施し、1階エントランスに囲炉裏を配置するなど、利用者の皆様に寛いでいただけるよう環境づくりに配慮した内装、家具を採用しております。

 機能的には、介護老人保健施設としては全国的にも導入事例が少ないユニットケアを3階、4階に取り入れております。ユニットケアは、入所者がその人らしい生活を展開できる環境、即ち、プライベート空間(個室)とコミュニティスペースが区分された環境下でグループ単位の充実したケアを提供することを目的としております。また、ユニットケアは、認知症の方の症状改善にも有効であると考えられております。

  そして、介護老人保健施設『春秋園』は、施設を利用される皆様が”春秋に富む”人生、即ち、”いつまでも若々しくてこれからの人生を謳歌していただく”お手伝いができればという願いを込めて命名致しました。

 『介護老人保健施設 春秋園』は、隣接する『牛久愛和総合病院』と連携・融合した組織体として、牛久市並びに近隣地域の皆様が安心して暮らすことができる社会作りに、尚一層貢献できるよう、医療及び介護サービス提供体制の充実に努力する所存でございます。
つきましては、引き続き皆様のご支援、ご指導をよろしくお願い申し上げます。

様々な課題に向けて

◆人材(財)雇用

 人材は正に我がグループの財産であるということを肝に銘じて、在職の方の離職防止に努め職場環境を整備すると共に、将来の医師・看護師に加え介護職・コメディカル職・事務職などを重点雇用職種とし、人事担当者を中心に募集活動の拡大を図って参ります。
 また国際貢献として、介護職において2022年度よりグローバル・ウェルフェア協同組合を活用し、外国人技能実習制度による外国人の雇用を開始いたしました。2023年度は24名が配属、2024年度は45名が配属予定です。2025年度には、常仁会グループ全体で100名を超える外国人技能実習生が実習を行うこととなります。

◆デジタル化による診療支援

 デジタル化による診療支援においては、新型コロナにより急速に進んだ非接触のオンライン診療、マイナンバーカードが保険証として利用できるマイナポータル、そして「遠隔画像診断支援サービス」が挙げられます。常仁会グループでは、「遠隔画像診断支援サービス」の提供を2022年度よりスタートしており、牛久愛和総合病院に「常仁会グループ遠隔読影センター」を設立いたしました。当遠隔読画像診断支援サービスは現在までに常仁会グループ内外20件の医療機関で利用されています。

◆新型コロナウイルスを含む感染症対策への取組み

 2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症の位置づけが感染法上5類に移行し、中止となっていたイベントの再開や多くの外国人観光客の姿を見かけるようになるなど、コロナ禍前に戻ったことを実感する日常となりました。そして、2024年度からは医療提供体制上の特例や公費支援も終了し、新型コロナウイルス感染症も数多くある感染症の中の一つと位置づけられました。
 しかし、ウイルスは消滅したわけではなく、他のウイルスも含めた感染症対策として、常仁会グループにおいては万全の体制で引き続きの感染予防対策を講じて参ります。また、これまでどおり院内に入るすべての方にマスク着用をお願いいたします。皆様の多大なるご協力にこの場をお借りし心から御礼を申し上げます。

理事長 種子田 吉郎