令和6年3月 春秋園だより「春秋園のお食事」について

日差しが春のおとずれを告げる頃となりました。

今回は、春秋園のお食事についてお伝えしたいと思います。

 春秋園の献立は、利用者様の身体の状態に合わせて、エネルギーのコントロール、塩分や食材の制限、嚥下機能に合わせた形態、など管理しながら、管理栄養士が考案しています。その際、栄養面だけではなく配慮していることが『季節感を取り入れる』ことです。コロナ禍で外出する事もままならない状態の日常に、食から少しでも楽しみや季節を感じていただければと、季節の行事に合わせて、旬の食材を使用する他、旧暦からの意味・成り立ち等も考えながら、献立を作成、調理、盛り付けを行っています。

例年の春の献立を一部紹介します。

節分では魔除けのイワシを柔らかく胡麻味で甘露煮風に炊いたものや、豆まきをイメージした甘納豆を提供いたしました。

桃の節句は、筍の炊き合わせでした。筍は繊維が多いため、咀嚼力の弱い方でも食べやすい様に柔らかい食材を選定して調理しています。

花便りが聞こえるころには、桜御膳です。ちらし寿司の中には桜の花が香りづけに入っています。花形にし、食用の桜の花を飾ることで、見た目や香りで、春の訪れやお花見気分を味わっていただきました。

 利用者様からも行事食は好評で「おいしかったよ」と、お声掛けいただける事もあり、何よりの励みとなっております。私たちは、食事を通して、利用者様の心身の健康を保てるよう、支援していきたいと思います。

(春秋園 栄養科職員一同)