令和4年1月 春秋園だより「新年のご挨拶」

 あけましておめでとう御座います。この新型コロナの流れの中で共に無事新年、寅年を迎えることが出来ましたこと本当にうれしく思います。

 春秋園は設立17年目を迎え、これまで多くの方々に御利用頂いております。現在も百寿(100歳)を迎えられたお二人とともに約100名の入所の方々、通所リハビリテーション、訪問看護、居宅介護支援などあわせて500名余りの皆様と共に毎日を過ごさせて頂いております。

 百寿の方は一世紀を体験されている訳ですが、私達はここ二年間だけで世界中の人々の生活習慣があっという間に変わらざるを得ない状況を体験することになりました。

今私達は周りにマスクをしていない人がいると、「???」と感じるのが当たり前になっています。マスクをしている人ばかりとなって改めて感じるのは「目は口ほどに物を言い」という言葉です。目だけでものすごいオーラを発する人に改めて気づくようになりました。人のコミュニケーションの93%は非言語とのこと。エッ⁉あんなにペラペラ喋る人でもたった7%しか伝えられていない⁉

 春秋園を利用される方々は希に例外はありますが概して寡黙です。百寿のお二人を先頭に、皆様多くの体験と歴史を体の内に秘めておられるにも関わらずと言うか、それゆえにと言うか寡黙に過ごされています。

 新型コロナというおそらく疫病の歴史に名を残す新たな一年の幕開けです。マスクのいらない日常になるまで今しばらく時間が必要と思われますが、春秋園職員一同、皆様の非言語をくみ取り、豊かなコミュニケーションで寅年を過ごさせて頂きたいと思っております。

皆様、本年も宜しくお願い申し上げます。

(施設長 高橋 元)