理事長挨拶

介護老人保健施設 白根ヴィラガーデンのご紹介

理事長 種子田 吉郎

「介護老人保健施設 白根ヴィラガーデン」は平成16年4月1日にオープン致しました。
当会は、平成14年4月に白根大通病院を開設し、地域の高齢者医療・介護の一端を担ってまいりましたが、介護サービスのより一層の拡充を図る目的で当施設を整備致しました。
当施設の外観は、スペインの家を参考に田園風景にマッチした意匠を施し、 内装は、テラコッタタイルを用いたスパニッシュスタイルと談話スペースには和室を配置し和風スタイルも用いることにより、 入所者の皆様が過しやすい空間を提供しています。

また当施設は、老人保健施設としては全国的にも導入事例が少なく、 オープン当時、新潟県下では初めとなるユニットケアを3階部分に3ユニット(12の個室を1単位とした3のユニット)導入しております。
高齢化社会の進展に伴いケアに対するニーズは多様化し全体からグループへそして個へと単位は小さくなると考え、 介護老人保健施設のモデルになることを図りユニットケアを導入いたしました。

ユニットケアは介護老人保健施設の基本理念である「明るく家庭的な雰囲気で」「家庭復帰を目指した」サービス提供を グループ単位で実現するため、ソフト面(ケア環境)の充実とハード面(建築環境)とが融合した環境下でユニット単位のケアを行うことを目的としております。

「介護老人保健施設 白根ヴィラガーデン」は地域の皆様が安心して暮らすことができる社会に、 介護サービスを通して貢献するよう地域関連機関との連携に努め家庭復帰のための介護サービス提供体制の発展に取り組んでいます。 より良い介護サービスを提供できる施設を作るために、皆様方のご支援、ご指導を何卒よろしくお願い申し上げます。

様々な課題に向けて

◆人材(財)雇用

 人材は正に我がグループの財産であるということを肝に銘じて、在職の方の離職防止に努め職場環境を整備すると共に、将来の医師・看護師に加え介護職・コメディカル職・事務職などを重点雇用職種とし、人事担当者を中心に募集活動の拡大を図って参ります。
 また国際貢献として、介護職において2022年度よりグローバル・ウェルフェア協同組合を活用し、外国人技能実習制度による外国人の雇用を開始いたしました。2023年度は24名が配属、2024年度は45名が配属予定です。2025年度には、常仁会グループ全体で100名を超える外国人技能実習生が実習を行うこととなります。

◆デジタル化による診療支援

 デジタル化による診療支援においては、新型コロナにより急速に進んだ非接触のオンライン診療、マイナンバーカードが保険証として利用できるマイナポータル、そして「遠隔画像診断支援サービス」が挙げられます。常仁会グループでは、「遠隔画像診断支援サービス」の提供を2022年度よりスタートしており、牛久愛和総合病院に「常仁会グループ遠隔読影センター」を設立いたしました。当遠隔読画像診断支援サービスは現在までに常仁会グループ内外20件の医療機関で利用されています。

◆新型コロナウイルスを含む感染症対策への取組み

 2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症の位置づけが感染法上5類に移行し、中止となっていたイベントの再開や多くの外国人観光客の姿を見かけるようになるなど、コロナ禍前に戻ったことを実感する日常となりました。そして、2024年度からは医療提供体制上の特例や公費支援も終了し、新型コロナウイルス感染症も数多くある感染症の中の一つと位置づけられました。
 しかし、ウイルスは消滅したわけではなく、他のウイルスも含めた感染症対策として、常仁会グループにおいては万全の体制で引き続きの感染予防対策を講じて参ります。また、これまでどおり院内に入るすべての方にマスク着用をお願いいたします。皆様の多大なるご協力にこの場をお借りし心から御礼を申し上げます。

理事長 種子田 吉郎